■~ 音響レンタル店長が教える~結婚式 二次会音響レンタル に最適な音響・映像アドバイス■
結婚式の二次会。お店の雰囲気や料理の味も大切ですが、当日の進行上欠かせないのが、音響機材や映像機材です。当店にもレストランやカフェなどでの音響機材や映像機材のお問い合わせを多数頂きます。その反面、当日「まさか、こんなはずじゃ・・・。」なんて幹事さんが青くなっている現場にたまに出くわします。
あと10分で開場なのに、準備ができない。 上手く接続出来ない。幹事さんやお店の方にとっては、とても気が気ではありませんよね?
私どもでも、多くの二次会に音響機材やプロジェクターなどのレンタルをさせて頂いてきましたが、事前に下記のことを確認していればトラブルが回避できたのに、というケースがほとんどでした。是非それを知って頂きたくこのページを作ってみました。
1. 最低限そろえなくてはいけないもの
まず二次会会場のレストランに音響がない、または希望する音響機材がない、そんなときに当店のような音響レンタル店に問い合わせが入ります。そこでの機材選びって、よく分からない人が多いと思います。ミキサーとかアンプとかいわれてもいったい何を用意すればいいんだろう?まずはそこからですよね?余計なものは用意する必要はありません。
最低限用意するものは、
●スピーカー
これはわかりますよね?音を出すための機器です。これにスピーカーケーブル(ミキサーにつなぐもの)とスピーカースタンドが必要ですが、当店レンタルのセットの場合はすべてセットに含まれています。単品の場合は、別途レンタルができます。)スピーカーには大きく分けて2種類あり、パッシブスピーカーとパワードスピーカーがあります。
-パッシブスピーカー
アンプが内蔵されていないスピーカーで主にスピコンケーブルを使用して、別途アンプを介してつなぐ必要があります。その代わりスピーカーに電源をつなぐ必要はありません。(当店の音響セットでいうとB2,B3,B4のスピーカー部分とC1,C2です。)
-パワードスピーカー
アンプが内蔵されているスピーカー。各スピーカーに電源コードが必要です。
当店の音響セットでいうとA1,A2,A3,E2はアンプ内蔵のパワードスピーカーとなります。
●ミキサー
複数のマイクや音響機材をつないで、音量や音質を調整するための機器です。これらも音響セットに含まれます。
ミキサーの中にはアンプ内蔵のパワードミキサーがあります。(当店の音響セットでいうとB1,B2,B3,B4,C1,C2のミキサーです。)
●マイク
マイクには有線マイクとワイヤレスマイクがあります。有線マイクの場合、マイクケーブルと、場合によってはマイクスタンドが必要です。ワイヤレスマイクの場合は、受信機が必要となります。当店のレンタル品にはすべて受信機とセットとなっています。
●アンプ
電力を増幅させて出力(音声)を上げるための機器ですが、通常小規模の音響では、アンプはスピーカーかミキサーに内蔵されています。当店の機器のどの音響セットも、いずれかに内蔵されています。
とりあえずこれだけあれば音は出せます。(もちろん会場で電源がとれることが条件ですが。)
しかし、それらの機材には適材適所があります。
極端な話をすれば、大宴会場やコンサートホールで使用するような機材は50名程度のレストランでは不要です。まあ、よっぽどプロフェッショナルなミュージシャンの演奏だったらともかく、スピーチや音楽を流す程度のものなら、シンプルなアンプ付きスピーカーとマイクがあれば十分です。
ただ一方でワイヤレスマイクと箱形のスピーカーのセット(当店の音響セットE2など)のような音響は講演会や二次会には適していません。箱形ってことは基本地面に置きますよね。人が大勢いる中で床の高さにスピーカーを置いてしまったら後ろの人には十分な音は届きません。じゃあ、そのスピーカーを机の上に乗せるって言うのも決して見栄えの良いものではありません。そしてそれらの出力は50w以下だったりします。確かに大きな音は出る。でもスピーカーから出てくる音は決してクリアなものではないのです。
では、どのような機材が適当か、当店の機材を例に挙げてみます。
2. 必要な音響セットが決まったら、その他必要なものを探す。
音響セットが決まったら、進行上で必要なものを書き出してみましょう。
●マイクの選び方
例えば、結婚式の二次会の場合、まず司会進行とスピーチのマイクは別途用意した方が会がスムーズに進みますので最低でも2本のマイクが必要となります。またスピーチをする人が同時に複数の場合は人数分のマイクがあった方がよいかもしれません。もし、マイクを持って会場を移動する可能性がある場合は、ワイヤレスマイクの使用をおすすめします。有線マイクの場合は、ミキサーからマイクを使う場所までの位置によってケーブルの長さを判断して下さい。ただ実際の距離と比較してケーブルの長さは多少の余裕をもってご用意下さい。また10mを超える距離の場合は有線よりもワイヤレスをおすすめします。
●プロジェクター
映像やスライドショーなどを流したい場合は、プロジェクターの用意が必要になります。小さな会場でよくあるトラブルはプロジェクターの設置する場所の問題ですね。ある程度の大きさに投影するためにはプロジェクターとスクリーンの距離はそれなりに必要になります。そうすると、小さな会場だと上手く投影出来ない場合がございます。当店のプロジェクターのうちTAXAN KG-PS302S, EPSON EB1751, Sony VPL-SX236などのプロジェクターは短焦点が可能なので、小さな会場で大変好評です。
またプロジェクターの投影のときに適当な大きさのテーブルがない!なんてこともよくありますから注意して下さい。またスクリーンは自立式で50,80,100インチをご用意しています。50インチは机上式で、10名程度の会議などに適しています。80インチはレストランでの結婚式の二次会など100名以下のイベントで、大きな会場での上映には100インチがおすすめです。
プロジェクター一覧
●CDプレーヤー
iPodやPCから音楽を流すのであれば不要ですが、CDを使いたい、ってこともよくあります。その際、CDプレーヤーを用意する必要があります。このCDプレーヤー、製品によってはCD-Rなどに焼いたmp3などのファイル形式のものが再生できないことがあります。(当店のCDプレーヤーは対応できます。)プレーヤーを持ち込むときは事前に再生可能か調べたほうがいいですよ。(4.事前の動作確認は念入りに。の項目を参照して下さい。)
CDプレーヤー
●DVDプレーヤー
DVD-Rに焼いたものをプロジェクターで再生したいってことよくあります。PCから投影するからDVDプレーヤーは要らないというケースが多いですが、会場で試してみたら投影出来なかった、というトラブルはよくあります。事前に再生チェックをしましょう。(4.事前の動作確認は念入りに。の項目を参照して下さい。)また最近ではブルーレイでの上映を希望される場合もございますが、PCでは再生できないこともあります。ご注意下さい。
DVDプレーヤー
ブルーレイプレーヤー
3. 電源の情報を事前に調べる
機材が決まったところで、さて、いったいどれだけの電源口がどの場所に必要になるかわかりますか?
まずパワードミキサー(アンプ内蔵ミキサー)とスピーカーの場合(A,B,Cシリーズなど)ミキサーのみ電源をとります。つまり1口
次にパワードスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)+ミキサーの場合(カスタム音響シリーズなど)ミキサーに1口、スピーカーにそれぞれ1口の電源が必要です。つまり3口以上
ワイヤレスマイク使用時には1本につき受信機の電源が1口、その他のCDやDVDプレーヤーで1口は必要になります。
それらの電源をとるのに、自分たちが思い描いていた場所に電源口がない、なんてことはよくあります。まずは会場の配置と電源口の位置を確認して下さい。通常ミキサーやスピーカーの付属のケーブルは1m~1.5m程度です。当店で設置・撤収サービスまで承っている場合は、電源の延長コードを予備も含めて余裕をもってご用意いたしますが、自分たちで設置・撤収をやる場合は、必ず確認して下さいね。またお店の人にどの電源口が使えるのかも確認しておいたほうがいいです。以前、電源口があっても当日会場側の機器で別途使用するため使えないということもありました。
4. 事前の動作確認は念入りに
当店では当店のレンタル品の事前動作確認を行っています。通常貸出日の前日までに行い、返却後にも確認を行っています。最悪の場合、動作確認をせずに当日機械の操作ミスや故障が原因で会が台無しになることも考えられます。他店で借りる場合にも、必ず事前動作確認を行っているかを聞いてみてください。また自分たちで用意するPCやCDプレーヤーなどの動作確認も必ず事前に行うことをおすすめします。特にプロジェクターを使用する場合は、PCとの相性で上手く投影出来ない、というトラブルも多いです。その多くがPCの外部モニタの設定がうまく出来ないことが上げられます。事前に外部モニターの設定を行ってください。Macの場合は、ディスプレイのミラーリングをすれば調整出来ます。Windowsの場合は、「外部モニター」から設定を行ってください。
5. 会場との事前打ち合わせで当日のトラブルが激減
よく音響の配送に行くと、お店の人から「聞いてません」って冷たく言われることがあります。お店の方には必ず事前にお話を通しておいてください。会場の方に話が通っていて、こんな機材を持ち込みますって分かっていればお店の人から配置のアドバイスなどをもらうことができます。特に電源の確保だったり、会場の搬入可能時間、設置可能時間などが事前にしっかり分かっていればトラブルになることが少なくなります。音響セット+プロジェクターの設置など最低でも平均30分、何か問題があればそれ以上の時間を要します。基本的に開場1時間前には設置の準備をさせて頂ければスムーズです。
6. 設置・撤収作業と基本オペレーションの有効活用
特に結婚式の二次会の場合、お客様が機材を受取に来られる場合を除いて、配送+設置・撤収作業までを当店におまかせ頂くことをお願いしています。設置撤収をご自身で行う場合というのは、新郎新婦が行うということはありません。お店の方、または幹事さんが行うことになります。幹事さんが挙式にも参列されていたら、とてもそんな時間はありません。また当日の音楽や映像を出す順番やタイミングなど、誰か専門で操作する人がいた方がトラブルは減ります。オペレーションまですべておまかせ頂ければ、会の進行もスムーズだと思います。適していない機材を使用したばかりにに大きなトラブルになってしまった、という現場を何度も見てきました。ご利用の際にはどうぞご検討ください。
7. 何でもお気軽にご相談ください
当店では、音響機材レンタルに関するご相談は何でも承っています。どうぞお気軽にご相談ください。事前に打ち合わせをさせて頂ければそれだけ当日のトラブル回避につながります。結婚式二次会が思い出に残るひとときとなりますように是非お手伝いさせて頂ければ幸いです。
お問い合わせはお気軽に・・・
ディンカム・ジャパン TEL : 03-3577-0433